”酒米の王様”と称される「山田錦」ですが、今年交配が試みられて百年となります。
酒米、そして日本酒会の大革命とも言える「山田錦」の誕生に向けた大きな一歩が踏み出されて百年の節目を記念し、酒米にフォーカスし、贅を尽くした純米大吟醸2種類の限定蔵出しを行います。
「山田錦」は「短稈渡船(たんかんわたりぶね)」を父に、「山田穂(やまだぼ)」を母として交配され、誕生しました。
「短稈渡船」は実は滋賀県発祥の米ですが、「山田錦」の交配に供された後に途絶えていました。
萩乃露では「短稈渡船」(渡船二号)の復活栽培に挑戦し、地元滋賀県高島市産「短稈渡船」での日本酒醸造も五年目の酒造りをすることができました。
今回は、百年(ももとせ)と五年(いつとせ)の2つの節目を祝し、「山田錦」と「短稈渡船」で贅沢な特別酒を限定醸造しました。
「山田錦」は全国屈指の品質で名高い兵庫県の特A地区の東条・社地区で栽培された「山田錦」を使用、「短稈渡船」は地元高島市産をそれぞれ100%使用し、精米歩合40%まで磨き上げた「全国新酒鑑評会」仕様の純米大吟醸酒。
特に「短稈渡船」は全国でも珍しい意欲作です。是非2種類を飲みくらべいただき、それぞれの魅力を実感いただきたいと思います。
最後に、酒と食の目利きで現在は料理人のためのウェブ・マガジン「WA・TO・BI-和食の扉-」編集長の中本由美子さん(「あまから手帖」時代の日本酒特集に定評があります)にこのお酒を飲んでいただいたコメントをご紹介します。
かたや端正な正統派、かたやチャーミングで前衛的。前者の「山田錦」は、香り穏やかで五味のバランスが秀逸。「渡船二号」はパイナップルを思わせる甘酸っぱさで、幸せオーラ満々。お正月、私ならこちらで乾杯し、山田錦へ。酒肴の”格を揃える”べく、鯛や車エビなどご馳走をアテにじっくり盃を傾けて・・・。飲み比べると、「萩乃露」の”真摯さ”と”遊び心”を感じていただけると思います。
<販売スケジュール>
〇第一次出荷-10月23日 ご予約〆切、11月10日 発売
〇第二次出荷-11月20日 ご予約〆切、12月 8日 発売
<価格等>
〇1.8L 6,600円、720ml 3,300円(消費税込み)
〇上記は「短稈渡船-いつとせ-」、「山田錦-ももとせ-」それぞれの価格です。