「純米吟醸 里山」新酒生原酒の蔵出しを開始しました。ソフトな口上がりで瑞々しい味わいに仕上がり、山菜や筍など春の食材に相性抜群です。
・原料米:滋賀県高島市「畑(はた)の棚田」産こしひかり100%
・精米歩合:60%
・1.8L 3,630円、720ml 1,980円(消費税込み)

萩乃露では「里山」の醸造に2002年から取り組み、「里山」を通じた地元の棚田保全を目指しています。
琵琶湖の西岸地域、特に萩乃露の地元高島市高島町周辺では棚田を目にすることがよくあります。これは琵琶湖と山が近接しているために平地が少なく、昔の人たちは稲を栽培するために山を切り開き、田んぼを作り棚田が形作られたからです。 棚田の広がる風景は日本の原風景といわれる美しさがあります。四季折々に変化し、春には田んぼの水面に空の青や山の緑が映る風景、夏には瑞々しい若稲が風にそよぎ田んぼを緑に彩る風景、秋にはたわわに実った稲穂が黄金色に輝く風景を見せてくれます。
当地を代表する「畑の棚田」には359枚、15.4haの棚田が幾何学模様に広がると言われていましたが、年々耕作放棄地が増加しています。標高差は100mに及び山腹にすり鉢状に広がる棚田はその昔は山頂付近まで連なり、実りの秋には静かな山里を黄金色に変えたと言われる雄大なものです。 「畑の棚田」にはその美しい景観に惹かれてたくさんの方が訪れる一方で、山間地にある棚田特有の作業環境の厳しさ、山に近接しているために起こる野生の生き物による農作物の被害、低い栽培効率などが災いし休耕田が年々増え、存続の危機に瀕しています。また、棚田は豊かな生態系の維持に大きな役割を果たし、ダムとしての機能を果たすなどの役割を持っており、棚田の荒廃が進むことで様々な問題が起こるであろうことが近年の様々なニュースからも予想されます。
「萩乃露 里山」の取り組みは弊社のwebサイトにも記載しております。
https://www.haginotsuyu.co.jp/satoyama
