- 今朝しぼり(純米吟醸)
- カテゴリ:数量限定販売(3月蔵出し)
- 原料米:山田錦・吟吹雪
- 精米歩合:60%
- 呑み方:冷酒◎ 常温○ 燗酒△
- 容量/価格:720ml / ¥1,618(税込¥1,780)
今の時代、普通に美味しい酒はどこにでもあります。
ただの美味しいを越える、感動するほど旨い酒を届けたい。そんな思いで「今朝しぼり」に2005年から取り組み始めました。
蔵見学にお越しになったお客様が、しぼった直後のお酒の味わいに感動され、あの美味しさが忘れられないと口をそろえておっしゃいます。「これだ」と思い、しぼったその日にお届けする「究極のしぼりたて」ということで、できたてのしぼりたて新酒を即瓶詰めし、しぼったその日に蔵出しする「今朝しぼり」は生まれました。
- 今朝しぼり(純米吟醸)
- カテゴリ:数量限定販売(3月蔵出し)
- 原料米:山田錦・吟吹雪
- 精米歩合:60%
- 呑み方:冷酒◎ 常温○ 燗酒△
- 容量/価格:720ml / ¥1,618(税込¥1,780)
ただ、「今朝しぼり」は年に何度もはできません。
お酒は何十日もかけ、目に見えないほどの小さな酵母などの微生物が働いてできますから、なかなか人間の思い通りに行かないのです。毎年お米の作柄も変化し、美味しいお酒が出来ることが奇跡で神秘的なことですから、その上しぼり日をあらかじめ決めることは普通絶対に出来ません。
「予定日に美味しいお酒をしぼり、しぼったその日にお届けする」、こんな冒険みたいなチャレンジは年に一度しかできません。「必ずや感動の味を予定日にお届けする」という意気込みで臨みますが、毎年果たして予定通りにできるのかと緊張し、すべての「今朝しぼり」が蔵から出荷された時には体から力が抜けていきます。ある年はお酒をしぼる機械のセッティングに不備があり、お酒をしぼる時間が大幅に遅れてお客様にご迷惑をおかけした年もありました。
「今朝しぼり」の前日にお客様からのご注文数の集計が大幅に間違っているのに気がつき慌ててお酒を詰める瓶を仕入れる為に車を走らせたこともありました。朝から雪が降り出して、ノーマルタイヤで「今朝しぼり」を取りに来られた酒販店さんが無事に帰られるのかと心配することも一度や二度ではありませんでした。
そんな大変な「今朝しぼり」ですが、「年に一度の縁起もの」、「待ってました!!」というお客様の嬉しい声に支えていただき、年に一度の挑戦を続けております。
「今朝しぼり」は私たち蔵元にとって他のお酒とは異なる特別な存在です。そしてまたお客様にとっても一般的なお酒とはちょっと違う特別なものかもしれません。
今年はどんな味わいだろう、果たして今年も無事にしぼれるかと、私たちが「今朝しぼり」のお酒造りに取り組んでいる数十日の間、お客様も一緒にどきどき、わくわくしながら蔵出し日を待ち望んで迎える、特別な「今朝しぼり」体験ともいえるものではないかと思います。是非皆さんも私たちと一緒に「今朝しぼり」を体験してください。
2012年3月8日、大阪府柏原市のとある焼鳥屋で今朝しぼりと出会いました。ご主人が「今日はめずらしいお酒があるのでのみませんか」と1本のお酒を出してくれました。
口に含むと荒々しい酸味とほのかに甘い香りとともにしっかりうまみがあり初々しくもおいしいお酒でした。ラベルには「平成24年3月8日にしぼりました」と明記されており、まさに今朝しぼったフレッシュなお酒が柏原でいただけたことに感動したと同時に、蔵から100km以上離れた場所まで半日でどうして配送するのだろうという疑念がわいてきました。
後日滋賀で福井社長に不躾ながら「本当に今朝しぼったお酒が柏原まで運べるの?嘘でしょ?」と疑念を投げかけてみたところ「嘘はつきません。本当の今朝しぼりです!」とのこと。そして、酒屋さんが前日から蔵にはいりしぼりたてをその日のうちに運んでくれているとの説明をしていただき正真正銘のしぼりたてを実感しました。
それ以来、しぼりたての感動を共有すべく毎年今朝しぼりの日には仲間が集まり「今朝しぼりを味わう会」を開催しています。今年で3回目になりますがリピーター続出で今では平日にもかかわらず30名ほどが集まり、今朝しぼりの味わいと感動を口々に語りながら夜が更けるまで一献また一献と楽しんでおります。
私にとって「今朝しぼり」は1年に1度の欠かせない楽しみです。酒販店さんに声をかけていただいたのがきっかけで、朝3時から行われる「今朝しぼり」の瓶詰めのお手伝いに3年前から毎年蔵にお邪魔しています。
瓶詰め、梱包のお手伝いに続々と集まる方々の中に毎年お会いする方が多く、この方たちも「今朝しぼり」に魅せられ、「今朝しぼり」誕生の瞬間を待ち望んでおられることを感じます。
ある年「今朝しぼり」を会社の仲間に勧めると、「旨すぎてヤバイ」「アッという間に飲みきってしまう」と嬉しい声が寄せられ、翌年は皆さんが複数本を注文され、このお酒のすごさを再認識しました。
若々しいすっきりとした口当たり、口の中では、しぼりたてならではの、うごめく舌触り、喉をくぐる時の芳醇な香り、柔らかい甘味の後味。嗚呼、いくら並べても「今朝しぼり」の美味しさは言葉では伝えられません。日本人である喜びを感じさせてくれる、こんなお酒に今後いくつ出会えるのでしょうか。
毎年この感動する旨い酒「今朝しぼり」を飲まないと1年が始まりません。福井社長並びに福井弥平商店の皆様、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。